人事に関わると、先々の展望まで踏まえての人選をしていかなければいけない場面が多いものです。

新卒で入社した社員が、年数を経て成長していくのは見守りながら嬉しいもの。

しかしそこに辿り着くまでにはいろんな壁がありますし、挫折してしまうことももちろんあって、数年前に描いた構想通りになったなんてことはあまり記憶にありません。

そんな時にどうしても頼りたくなるのは中途採用、若い社員の経験不足をどう補うかを考えると、経験者の果たす役割は見た目以上に大きいのです。

視野の広さを持っているか

全てとは言いませんが、今の会社の面接にはだいたい同席します。

特に中途採用は、私が質問することも多いので、それをもとに採用するケースがほとんどです。

基本事項はさておき、私が気になる点、注目したい点は視野の広さをどれだけ持っている応募者かということです。

何社か転職経験もあるので、ある意味自分の反省や後悔も踏まえてのことですが、客観性がない職場はどうも居心地が良くないように思います。

よほどカリスマ性に富んだリーダーが不在な場合は、どう協調するかに掛かってきます。

ですが、主観だけで成り立っている組織は、実は世間の現実を直視したがらない傾向が強いように見受けます。

かつてはやる気さえ感じられれば採用するケースが多かったのですが、それで揃ったメンバーが必ずしも同じ方向を向けるかと言うとそれは難しいと感じたのです。

質問ひとつで判断できる

これまでの経験で、自分の判断基準は何度となく修正してきましたが、足りなかったのは客観性の部分でした。

中途での入社、もちろん内面的にも年齢なりのものを期待しますが、例えば「同じ業界で他社とどう比較しているか?」という質問はよくするようになりました。

本気で前向きにやろうとしている人なら、その職場が業界の中でどのポジションにあるのかは、知っていなければいけないと思ったのです。

自社は一流企業ではありませんが、一流企業と比較してなぜこちらを希望したのか、案外その質問ひとつで相手の視野の広さが想像できるものです。

やはり中途であれば視野の広さも持っていて欲しいと思っています。

信頼できる人とは?

信頼できるのはある程度時間を掛けて検討してきた人ですね。

同業他社に関して、私たちはいつも意識していますから最低限の情報は持っています。

それなりに名の通った企業を全く知らないようでは、たまたま求人を見てここを選んだだけでしょう。

実際それほど調べもせずに「働きたい」と言ってくる人が多いのに驚きますが、自分がある程度長く働こうとする企業を、そう簡単に選ぼうとするものなのかと正直呆れることもあります。

あまり理屈っぽいのは敬遠しますが、やはり最低限のマナーとして調べられる範囲の情報は得ておくべきだと思います。

どんな職場でも全てが理想とは言い難いもの、それでも入ってから感じるギャップが少ないほど長く働けるはずです。