私は数年前、物流会社のサブマネージャーをしておりました。

サブマネージャーは、その県の営業所のトップであるマネージャーを補佐する立場です。

マネージャーは本社への出張など、不在がちなことが多いので、面接担当をすることが多いです。

物流会社は幅広い年齢層が面接に来る

物流という業種柄、応募してくる年齢層は比較的広く、下は18歳から上は55歳過ぎまで、本当に様々な年齢層の方が面接にやってきます。

18歳から25歳くらいまでの方は、面接で特に大きな問題が無ければ大体採用します。

ですが、30代、40代以上の方は、誰でも採用するわけではないため、面接は独特の緊張感があります。

30代~40代の採用率は、現場希望の方でも60%くらいだと思います

その中で、時々「管理職候補」の面接をするときがあります。

若い社員を一から管理職に育てることはもちろんですが、やはり当社も即戦力が欲しい場合、経験豊富な30~40代の方を中途採用する場合があります。

私が重要視する質問

30代・40代の面接が始まったら、いくつかお決まりの質問をするのですが、その中で私が重要視する質問があります。

『○○さん、あなたは当社で何ができますか?』

『あなたの経歴の中で、当社で何を活かしてくださいますか?』

この質問に正しい答えはありません。

人によって持ってるスキルや強みは様々ですし、極端な話、嘘を言われてもその場で我々には即座に判断できません。

しかし、嘘、まではいかなくとも、「ハッタリ」は管理職に必要な要素だと思います。

『自分の武器・強みはなんですか?』と聞かれて即座に答えられたり、ハッタリをかませるような方は頭の回転が速い方です。

もしくは、今までそういった一瞬の判断が必要な窮地を乗り越えてきた、『まともな経験を積んできた』方々だと思います。

残念ながら、この新卒でも想定しているであろう質問を、物流業界の中途採用で即座に答えられる方というのは私はあまり見かけません。

悪い例といい例

この質問をされて一番悪い例は先ほどお話ししたように、「黙ってしまう人」です。

7割くらいの人が『ええと…』になります。

良い例は「とにかく答える人」です。

もちろん、答えた内容に良い悪いはありますが、なんであろうと自分の武器を理解していて、それを売り込んでくる人は、大体どこかの部署で強みを発揮できます

過去この質問に好印象を持った回答がこの3つです。

他にちゃんとした回答もたくさんありましたが、まともな回答よりはこちらのほうが印象に残ったので紹介します。

  • 『とにかく体が頑丈です。』(※笑ってしまいましたが、物流業界は体が資本のため好印象でした)
  • 『元経理なので、細かい仕事や数字を追うのが得意です。』(※棚卸やデータ上の数量管理を任せるにはうってつけです)
  • 『家を建てたばかりなので、簡単には辞めません!』(※これも笑ってしまいましたが、離職率の高いこの業界では頼もしい言葉です。)

様々な状況に対応できる人材がほしい

面接では、テンプレの質問の中に必ずキラー質問を投げています。『答えに詰まっても仕方ないな』と苦笑する程度で済む新卒とは違います。

「幹部候補」を求めている我々は、様々な状況に即座に対応できる人材が欲しいです。

予想外の質問に黙ってしまう人に対して私は

『ああ、ただ漠然と10年20年会社にしがみついてきた方なのかな?』

と思ってしまいます。

物流会社は体が資本です。同じ賃金を支払うなら、体の動く若い人のほうが良いです。

ですが若い方にはない、30代~40代の窮地に対応できる「経験値」を我々は求めています

中途採用面接の質問において、答えそのものよりも「経験値」が重要だと思っています。