私立大学の総務部人事課で、主に職員の採用を担当をしていました。

想定問答を披露してもらう質問をしていた

大学の採用職種は「教務事務」「総務事務」が主ですが、私がいた大学では「学校広報」や「学生募集」の担当者を募集することもありました。

募集職種により、多少質問内容を変えることもありましたが、中途採用の場合は、共通して「あなたがこの面接で聞かれるかもしれないと思った質問と、それに対して準備してきた回答を教えて下さい」という質問を最後にしていました。

その目的は2つありました。

面接対策をしてきたか

ひとつは、応募者が事前に面接対策をしてきたかどうかの確認です。

これはどんな職種にも当てはまると思いますが、事前の準備をしっかり出来る人間はミスを減らすことが出来ます(ミスがなくなるとは言いません)

あらかじめ起こりうることを想定して行動する、そうした「仕事の基礎」が30代、40代になって出来ていないと困るので、それを確認する目的です。

自己アピールしてもらうため

もうひとつは、一生懸命想定問答を考えてきた方に、それをアピールしていただかないまま、帰らせるのは申し訳ないという気持ちです。

この質問に対する回答ですが、多かったのは「先ほど、すでに質問された項目と同じです」というものでした。これに関しては回答として間違っているわけではありません。

ただ、本当は何も想定していなかったのに、それをうまくはぐらかしたような印象は受けました。

中には「全く何も考えてきませんでした」と正直に答える方もいました。そうした方は正直であること以外はあまり評価できませんでした。

こんな回答も

なかなか面白い回答もありました。

「『自己紹介をして下さい』という質問されるかもしれないと思って考えてきました。ぜひやらせて下さい」という回答です。

実際に話してもらうと、職場となる大学のこと(教育理念等)や、担当する予定の仕事内容も理解していることが分かりました

おそらく相当な時間をかけて考えてきたことが伝わってきました。もちろん、その方は採用しました。