30~40代の人材を中途採用する場合、最も重要視したのは職歴の整合性です。

人生の途中で志向する方向が変わるのは誰しもあると思います。あるいは異業種へ飛び込んでみたいというチャンジ精神も大切なことです。

しかし、行き当たりばったりで業種バラバラで転職を繰り返しているような人は、採用する上ではなかなかリスキーです。

そこで職歴に、ある程度の整合性を求めました。

具体的にはこういうケースです。なお、募集業種は営業職(経験者優遇)でした。

実際に採用を考えたケース

【採用したケース】
45歳。
転職5回。
前半はIT系エンジニア、後半は営業職(IT系ではない)

【不採用にしたケース】
37歳。
転職歴4回。
ルート営業、ショップ店員、建築会社の事務、企画営業

共に転職回数はやや多めです。4回と5回の差は考慮しませんでした。退職理由はほとんど自己都合でした。

面接時に聞いた内容では、家庭の事情やブラック企業からの退職なども含まれており、両者の退職理由については総合的に特にプラスもマイナスの差はないと判断しました。

採用したのはどちらか?

年齢的には37歳の人の方が採用しやすかったのですが、職歴の整合性がいまひとつつながりませんでした。関連性がほとんどなかったのです。

面接時の話では、働かなければ生活していけないという理由で、その時その時で採用される会社へ勤めたということでした。

生活力という意味では評価できますが、後先考えずに退職したという部分もあったようです。

45歳の人は、IT系から営業へ職種の転換、いわゆる畑違いの仕事へチェンジしていますが、それが継続していることから、整合性ありと判断しました。

営業職としてはタイプが異なるようでしたので、それ自体では採用を決定づけることはありませんでした。

この人は年齢的な要素もあったと思いますが、就職先が見つからずに転職活動が長引きブランクが1年半もありました。

その間の生活はどうしていたのか面接時に聞いたところ、それまで働いた貯蓄から生活費をねん出していたとのことでした。

あと半年ほどは何とか生活できるとも言っていたので、それだけの蓄えをしている堅実な人柄だと評価しました。